今回は商売の選び方についてです。一番最初の悩みかもですが、どうすれば失敗を少なくなるかについて書いていきます。参考にして頂ければと思います。
商売の選び方
①資金+収入内で回せるか?
起業する前に選ぼうとしている商売がちゃんと成り立つかどうかです。
今は無茶苦茶忙しくて好調だとしても、その入金が2カ月先、3カ月先の場合は今月来月の支払いができません。商売は資金を回していく事だと思います。どんな商売でも資金が枯渇してしまえば終わりです。資金+月の売上(入金)で来月まで回せるか、来年も回せるかの連続です。ただ回せるか回せないかです。きすけの場合は小資本で始めましたので苦労しました。今やっている仕事の入金は2、3カ月後になるのが普通で、遅ければ6カ月以上先の場合もあります。
月の利益が自分の生活費を上回るくらいの売上が見込める事ができれば良いのですが、実際はなかなかその様にはならないことが多いです。できる事なら資本は多い方がよいですが、きすけの様に「ごくごく小資本」でも選んだ商売によっては固定費を掛けない事が前提ですが、何とか回せます。
まず自分が選んだ商売に店舗や事務所は必要か考えて下さい。飲食店は難しいかもですが店を持たずに車で移動販売できるか?物販店なら店を構えずインターネットで売れないか?一人でやるなら事務所は必要か?等々です。
ステータス重視で固定費が嵩むほどバカな事はありません。それらは順調に軌道に乗ってからでも遅くありません。無理な初期投資をせず、いかに固定費を押さえれるかがポイントです。
②商売のざっくり利益計算
売上ではなく粗利益で考えましょう。粗利益とは売上高から原価を引いた残りの利益の事です。
その粗利益から固定費・光熱費等を引いて残った金額が儲けとなります。つまり原価が低くければ粗利益が高くなります。これなら小資本でも始めやすく続けやすいと思います。
表1が利益のざっくり計算式です。
表2は売上を100とした例です。原価40で粗利が60、その粗利60から固定費10人件費10その他10を引いた残り30が個人事業主の利益となります。その利益から消費税を除く各種税金が計算されてます。
表3は人を雇って売上が100から200になった時の計算例です。粗利が60から120になりましたが内訳の固定費とその他の部分は変わらず、人件費が倍の20になっただけです。ですが手残りの利益が30から80になりました。(実際はこんなにシンプルではありませんが・・・)
このように粗利を元に計算して事業を拡大していけばどんどん利益が増えていきます。
表4はきすけの場合です。原価がないので売上=粗利となります。固定費の家賃や光熱費、通信費等は家事按分で安くなっています。粗利が大きく固定費が小さいプランなので手残りの利益も大きくなります。
ご自身の商売の粗利益をざっくり計算して手残り(税引き後)が目標金額に達成するかで起業するかの判断をするのも良いでしょう。
③何処で誰に何を?
そしてそもそも需要があるかです。この商品は売れるのか?この場所でこのサービスの需要があるのか?等々です。高齢者が多い地域でギンギンに尖った洋服はなかなか売れないと思います。山の中でパソコン教室を開いてもお客がタヌキやイノシシ相手では厳しい戦いになります。その地域の誰に当てて商売をするか考えて行きましょう。そしてあなたからその商品、サービスを買う必要があるのか?です。例えば喫茶店を開業しようとしても、その場所にはすでに沢山のオシャレでサービスの良い喫茶店がある場合は、別にあなたの店に行く必要がない訳です。お店の場合お店ごと持ち運びすることはできない上に初期コストも莫大になりますので、競争相手が多い、立地条件が合わない場合は他で勝負した方が良いでしょう。
また選んだ商売に「参入障壁」があることがベストですが、きすけ的には逆もありかなと思います。
参入障壁とはその商売・その地域に他社(他者)が入り難くすることですが、あまり認知されていないが昔からある商売、薄利すぎて大手や中小企業も入り込めない逆の参入障壁になります。
因みにきすけは後者でやってます。敵が少ないので生き残る可能性も高くなります。
コメント